文化のみち人気スポット「撞木館」

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和洋折衷の独特な雰囲気を持つ『橦木館』

陶磁器産業の歴史を感じられるスポットとして人気なのが東区橦木町にある「撞木館」です。日本家屋の装いとモダンな雰囲気を併せ持つ和洋折衷の館です。

和洋折衷の独特な雰囲気を持つ『橦木館』

撞木館とは

撞木館を建てたのは輸出陶磁器商として名を馳せた「井本為三郎」です。大正から昭和に元号が移り変わる1926年頃に建設されたといわれています。この頃に名古屋の人口は100万人を超え、東京と大阪に次ぐ大都市として栄えました。洋館と和館がL字型に建てられおり、中央には庭園があります。この時代特有の雰囲気を感じられるだけでなく、陶磁器産業がどのように発展してきたかを示す資料も数多く展示されています。この辺りは瀬戸や多治見に続く街道沿いで船着き場が近くにあるため、陶磁器の絵付けや加工業者が多く集まったエリアでもあります。当時の日本における輸出陶磁器のほとんどはこのエリアで加工されていました。

センス溢れるステンドグラス

二葉館と同様に、撞木館にも立派なステンドグラスがあります。当時流行の先駆けであったステンドグラスを屋敷内の至るところに設置し、お洒落な雰囲気を演出しています。井本為三郎はそこにバイヤーなどを招き入れ、商談や接待を行っていました。上階の欄間にはダイヤ・スペード・クローバーの模様を取り入れたポップなデザインのステンドグラスもあります。二葉館ほど派手な装いではありませんが、要所にアクセントとしてステンドグラスが取り入れられているところに井本為三郎のセンスを感じられます。

洋館とはまた違った雰囲気を持つ和館

庭園を広く囲み、落ち着いた雰囲気を醸し出す和館も見どころです。敷地内に洋館と和館を合体させるのが当時のセレブの間で流行っていたのでしょう。和館には洋館とは違った古きよき日本家屋の佇まいがあります。日本人になじみ深い空間の中にも、欄間の装飾などにはこだわりが感じられます。広間の奥には昭和初期に使われていた台所もあり、セレブな雰囲気と同時に生活感が垣間見える点も魅力です。

カフェも併設されている

敷地の中央に配置された庭園は緑豊かで四季折々の風情を感じられます。立派な樹木が植えられているだけでなく、巨大な庭石も置かれています。この庭園に面した洋館には「SHUMOKU CAFE」というカフェがあります。紅茶やジェラートなどが楽しめて、グッズも販売しています。文化のみちを楽しむ際の憩いの場として人気の高いスポットです。庭園にせり出した「パーゴラ」と呼ばれる、つるが絡まった棚の下にある席は特に人気で、天気のいい日は最高の気分を味わえるでしょう。

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